資本論第1部 第22章 剰余価値の資本への転化 第2節の解説
資本論第1部 資本の生産過程
第7篇 資本の蓄積過程
第22章 剰余価値の資本への転化
第2節 経済学の側からの拡大された規模での再生産の誤った把握
第2節は数ページの短い節。
アダムスミスの誤りとは、個別的資本は不変成分と可変成分に分かれるとしても、社会的資本は結局可変資本、つまり労賃の支出に帰着すると考えたこと。
実際には、不変資本と可変資本とに分けられなければならないとマルクスは主張する。
マルクスように、可変資本と不変資本を明確に分けることで、剰余価値の源泉が可変資本の剰余労働のポーションから生じていることが明確なる。
対して、アダム・スミスの資本に転化される部分は、全部労働者によって、消費されるという命題は、資本家よって利用され、結局、不払い労働の搾取を構造的解明するには不向きとマルクスは考えた。
【資本論の全体像】
第1部 資本の生産過程
第2部 資本の流通過程
第3部 資本主義的生産の総過程 1、2巻の理論がどう現実の中で顕在化するか、および利潤の分配についての考察