2018年の金価格 総供給量が減る兆しはまだない
ワールドゴールドカウンシルの金の需給に関するレポートが年に4回出る。
それを元に解説する。
金価格分析においてはまず重要なのが総供給
ざっくり4000トン。
その内訳は
鉱山から3000トン
で
リサイクルが1000トン。
金投資をする上で大事な指標が総供給量だ。
総供給料が中長期的に減っているか、増えているがとても大事。
減っていれば、金の投資は鉄板と言える。
総供給量が減る兆しはまだない。
次に、
総需要。
4000トンで総供給とバランスしている。
その内訳は、
ジュエリーが2000トン。
投資(バー、コイン、ETF)が1000トン
まずはジュエリーの2000トンから見ていく。
その内訳で特筆すべきは、中国人とインド人の購買行動。
中国が600トン、インドが600トン買っている。
金の価格は世界どこでも同じだから、
その価格を分析しようと思ったら、
インド人と中国人がどのぐらい買うかが、価格決定において大きな役割をしめる。
これは覚えておく良い。
次に、
投資(バー、コイン、ETF)が1000トン。
もちろん、これも中国人とインド人の占める割合が大きい。
そして、残りの1000トンの中央銀行買いとテクノロジー用の買い。
各国の中央銀行の買いが500トンに
この最後の1000トンの需要に関しては、
中央銀行の買いの方が2018年はだいぶ多かった。
これは、ロシアやカザフスタンの中央銀行は金の保有量を増やしていることが大きな理由だ。
背景には地政学的なリスクを懸念しての行動と考えられるが、
具体的にはイランを中心とした中東情勢が戦争に発展する可能性を考えるのかもしれない。
以上、ワールドゴールドカウンシルのレポートを元に作成。
金の情報源で、スタンダードなのがワールドゴールドカウンシルです。
情報源は英語ですが、たまに、ブログでもアップするかもしれません。